本当の自分へのヘアチェンジ

毎週月曜と木曜に更新しようと思っていたのに、始めた途端に仕事がめちゃめちゃ忙しくなり全然予定通りに更新できてません(^^;)

今回はちょっと長くなりますが、週末に久しぶりに担当させていただいたお客様のお話。

サロンにはもう10年以上来ていただいていますが、私が担当させていただいたのは3、4年ぶり。

2年前に、26歳の息子さんを亡くされました。シングルマザーで、会社を経営しながら一人で育てた息子さん。スケボーに乗っていての事故でした。その後、彼女のもとには世界中からたくさんのメッセージが寄せられました。「息子さんは僕の一番好きなスケートボーダーだ」「憧れだった」と。カリフォルニアに住んでいた息子さんは、とても有名なスケートボーダーになっていました。そして一緒にスケボーに乗ったという動画や写真が届き、またアーティストでもあった彼の作品のギャラリーを開きたいという話もあちこちから来ているそうです。

現在彼女は、息子さんの仲間たちと繋がり、ギャラリーの準備、本の出版、スケボーパークを作る計画など、スケートボーダーをサポートする活動をされています。大きな悲しみを抱えながらもとても前向きに生きていて、本当に尊敬します。

息子さんが亡くなられた後、ロングヘアーにライトブラウン&ハイライトから、ショートのブロンドにしました。そして今回ご来店された時は、パンダミックもありショートからかなり伸びきっていました。

「どうしたいかわからない。思いっきり短くもしたいけど、そしたらカラーした部分全部なくなっちゃうよね。」

「今日なほカラーする時間ないんでしょ?っていうか、毎回ブロンドにカラーし続けるのもな〜って思ってるの」

「最近はいつも20代の子たちと一緒にいるか、セーリングしてるかだし。またしばらく海に出るから、スタイリングも手間もかからずに、でもカッコ良くありたいの」

時間をたっぷりかけてカウンセリングをし、

「思いっきりショートにしよう。もう今日最後のお客様だから、もしそれで地毛のカラーが嫌だったら、その後カラーをしよう」

と言って、他のスタッフは帰ってもらってお店を閉め、カットを開始。後ろと横は刈り上げました。

カット終了後。

「え〜、私の髪ずっとダークブラウンだと思ってたけど、もうほとんど白髪なの〜!でも好きかも」

「すごく良い感じのシルバーだよ。もうカラーは必要なし!」

とっても気に入って、喜んでもらえて、すごく嬉しい。

私の方が「You made my day. Thank you」と言わせてもらいました。

翌日、さらにお礼のテキストを送ってくれて、その後インスタにもポストしてくれた内容がすごく素敵だったのでここでもシェアさせていただきます。

「昨日髪をカットして、15年ぶりに自分の地毛のカラーを知りました。今まで私は本当の自分を隠してきました。正直、今までの自分のスタイル、外観が好きでした。でもついに、条件、プライド、エゴを捨てる自由を手にしました。人からどのように見られるか、”社会の目を気にする”ことから解放されるように促されました。そして私はありのままの自分になります。Life is beautiful !」

by @mammasplifff

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相変わらずビフォーの写真を撮り忘れたら、数日前に撮ったという写真をシェアしてくれました。

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